ART PIECE

KANTHA

KANTHA

「レディメイド」とは何なのか?

ARTPIECEでは、手仕事でしか生まれ得ない
1点もののシャツを追求しています。
今回の「KANTHA」もそのひとつ。
もう一度作ることができる、
だけど、二度と同じものは作れない。
そんな“レディメイド”(既製服)の枠組みを問う
ものづくりがテーマです。

「再現できない」という価値

ミシンと人の手によって生まれる衣服は、本来はすべて異なるはず。
人間の身体が生み出す以上、疑いようのない事実です。
しかし実際には、既製品においては
同じように再現することが求められます。

一方で手仕事の価値を考えたとき、
同じにならないことにもその意味を見出したい。
「再現できないこと」が誰かにとって価値になりうるのなら、
今回はそれを積極的に引き受けようと考えました。

時をまとう贅沢

「KANTHA」ではデッドストックの生地を組み合わせて
1枚の布を作り上げています。
デッドストックとは、新品のまま何年も倉庫に眠ったり、
使われずに時を経てその存在や価値を認められたもの。
ヨーロッパの上質なデッドストック生地に加えて、
トロポポーズの過去コレクションの生地も織り混ぜながら、
パッチワークを組み立てています。

パッチワークの上に施すのは、刺し子刺繍。
布を縫い合わせるためではなく、
強度を上げるためでもなく、
ただ自由に、奔放に、糸を重ねていくことで、
機能的な意味を超えた、唯一無二の美しさを目指しました。

生地にまた別の命を吹き込む

今回のシャツに名付けられた「KANTHA」とは、
インドで伝統的に作られてきた刺し子刺繍の布を指します。
古くなった布やドレスを重ねて刺繍を施し、
敷物やおくるみなど、元々の用途とは別の意味を与えられた布。

手仕事を加えることで、ふたたび蘇る「KANTHA」のように
デッドストック生地のパッチワークシャツが
誰かの自信や活力になり、
どこかで新たな歴史を紡ぎ出してくれたらと願います。

パッチワークと刺し子刺繍を掛け合わせた
即興的なものづくりのかたち。
デザイナーと生地との対話から生まれる
真剣勝負の1枚です。
今回も完全オーダー制でお届けします。

[Unisex] ARTPIECE_ KANTHA(オーダー可)

¥121,000 (tax in)

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