ART PIECE
64 PIECES ―soleil―
![64 PIECES ―soleil―](http://tropopause.net/cdn/shop/collections/soleeil_ap_01.jpg?v=1707797179&width=1500)
「再現不可能性」という強度
「再現できない」という言葉は複数の意味を持つ。
完成までの過程が複雑で、真似できないもの。
同じ素材が二度と手に入らないもの。
手数が多く、大量生産にふさわしくないもの。
偶然や一瞬のひらめきが紛れ込んでいるもの。
今回のARTPIECEは、以上すべての条件を満たしてしまった。
“切れ端”をそのままに
パッチワークのピースは、無地が4色とチェックが4種類。
過去の余剰生地やデッドストック生地を活用した。
“切れ端”そのままの形をなるべく生かしながら、
1枚のパッチワーク生地に仕立てていった。
![](http://cdn.shopify.com/s/files/1/0512/6438/9313/files/soleeil_ap_02.jpg?v=1707797525&width=1500)
![](http://cdn.shopify.com/s/files/1/0512/6438/9313/files/soleeil_ap_03.jpg?v=1707797534&width=1500)
2度の解体と構築を経て
まずは、8種類を縫い合わせて1枚の布を作るところから始まる。
完成した生地を横に8パーツにカットして、順番や向きを入れ替え、縫い合わせる。
さらにそれを縦8パーツにカットし、再び組み替え、縫い合わせる。
色味、分量、全体のバランス。
幾度もの繰り返しの末に、爪の先ほどの小さなパーツも生まれる。
何度も手仕事を繰り返すことで、
人間の意図を超えた偶然のピースが生まれ、
大小のピースによるリズム感のある仕上がりになる。
2度のシャッフルを経て、意図的に並び替えられた64ピースは、
計算と偶然の融合によって、複雑な模様を生み出す。
![](http://cdn.shopify.com/s/files/1/0512/6438/9313/files/soleeil_ap_04.jpg?v=1707799110&width=1500)
![](http://cdn.shopify.com/s/files/1/0512/6438/9313/files/soleeil_ap_05.jpg?v=1707800157&width=1500)
上質なシャツとしての完成度
完成したパッチワーク部分をチェック生地に縫い付け、“シャツ生地”が完成すると、
ようやくシャツ職人にバトンタッチし、通常のシャツ作りの工程が始まる。
![](http://cdn.shopify.com/s/files/1/0512/6438/9313/files/soleeil_ap_06.jpg?v=1707801108&width=1500)
今回は、胸の一部にパッチワークを施し、
残りの余白はタータンチェックを生かした。
袖は着用しやすく動きやすい2枚袖に。
ボタンは自然素材で光沢の美しい黒蝶貝を採用している。
再現できない究極の形を追求する中で生まれた、
複雑で手の込んだパッチワーク。
一瞬のひらめきや偶然には、
ときにデザイナーの意図をも超えた美しさが宿る。
[Unisex] 64 PIECES―soleil―(オーダー可)
¥176,000 (tax in)